イベントレポート
EVENT REPORT
2026.02.01
2025年度 日本手術看護学会 第4回中国地区研修会 「いざという時動ける私になるー手術室から育む災害時の判断と連携ー」
研修テーマ:いざという時動ける私になる ~手術室から育む災害時の判断と連携~
阪神淡路大震災から31年となる2026年1月17日(土)13:30~16:00、ビッグハート出雲 茶のスタジオにて『第4回中国地区研修会』を開催しました。鳥取県・岡山県・広島県を含む各地域から44名の方にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
今回の研修テーマは『いざという時動ける私になる ~手術室から育む災害時の判断と連携~』とし、災害看護専門看護師の森山 詠美子先生、手術看護認定看護師の栗原 甲介先生を講師にお迎えし、講義とアクションカードを用いた机上シミュレーションを実施しました。
【森山先生講義】
森山先生からは「医療機関の災害対策」として以下の4項目について講義いただきました。
1. 災害医療概論
2. CSCATTT
3. 院内初動対応
4. BCP(事業継続計画)
災害対策には適切な指揮命令系統の整備、共通の知識・理論・共通言語の共有が不可欠であり、また事前計画・訓練・改善の継続が重要であることが再確認されました。また、「普段できないことは緊急時にも当然できない」という視点から、3分間シミュレーションや日々の“もしも”の問いかけの重要性について強調されました。
【栗原先生講義】
栗原先生からは、手術看護業務基準に基づいた発災直後の優先行動について、アクションカードを活用したシミュレーションを交えながらご講義いただきました。自施設の備えや現状・課題を可視化するとともに、手術室における災害初動の原則を学ぶ機会となりました。
【机上シミュレーション】
講義後は、マグニチュード8の山陰沖地震を想定し、手術室内のデバイスが大きく揺れる状況を前提とした机上シミュレーションを行いました。各役割のアクションカードを確認しながら、「まず何をするか」「自分ならどう動くか」を具体的行動レベルで検討しました。続く第二場面では揺れが小刻みに続く状況を設定し、1月6日に発生した島根県東部地震で実際にどのように動いたかなど、参加者同士による活発な意見交換が行われました。
【アンケート結果】
アンケートでは、自施設の災害対策を改めて考える機会になった、他施設の仕組みを知ることができ参考になった、具体的に自分の行動をイメージできたなど満足度の高い感想が多数寄せられました。一方で、冬季で雪の影響が心配だった、ディスカッションの時間をもう少し長くしてほしいなど、開催時期やタイムスケジュールに関する貴重なご意見もいただきました。これらの声を今後の研修会運営に活かしてまいります。アンケートへのご協力、誠にありがとうございました。


